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啓太の一日 ( お祭り )

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遠くから お囃子の笛の音が聞こえてくる
「 ピー ピー ピーヒャララ ピーヒャラ ピーヒャラ ピーヒャララ 」
秋祭りであった 
啓太は小学生に上った為 初めてお祭りのだんじり太鼓を叩ける事と成った
とは言っても 啓太達小学二年生以下の者は 合いの手に ドン ドンと二回打つだけではあるが
それでも お祭りの立派な主役である事は間違いない
[ 母 ] ・「 啓太 両手挙げて 」
今から母に 八尺ふんどしを捲いて貰うのだが 
体の小さな啓太にとって 八尺は少々長すぎる様である 
八尺総てを捲き付けると どうにも ダブつき気味でしっくりとしない
母はもう一度 さらしをまき直すと 
三尺ほど残した辺りで 裁ちバサミを持ち出して さらしを切り取った
[ 母 ] ・「 こんなもんやろ 次は お化粧しようなー 」
まずは 目張りを入れ 次に唇に紅を注してゆくのだが 慣れないせいか 顔がむず痒い
[ 母 ] ・「 啓太 動いたらあかん もうしばらくやから じっとしてなさい 」
ようやく お化粧も終わり 母の差し出す手鏡を覗くと 時代劇の役者の様な顔が映っていた
[ 母 ] ・「 男前 一丁上がり 」
最後の仕上げに 頭にねじり鉢巻きをして 真新しい鮮やかな水色の半被を着せてもらうと
[ 啓太 ] ・「 いってきまーす 」
啓太は 太鼓のバチを握りしめ 足早に玄関を飛び出し 七木家に向って歩き出した
七木家の前には 既に支度を終えた勇作が 待ちわびる様にバチを振る仕草を見せて居た
[ 勇作 ] ・「 啓太 用意は出来たか 」
啓太は 勇作の問いに対して 返事もそこそこに 勇作の顔をまじまじと眺めると
[ 啓太 ] ・「 男前やな~ 」と 母の受け売りそのままを口に出すのである
急に掛けられた言葉に 勇作はなにやら照れ臭く 返事の仕様に困り果てて
[ 勇作 ] ・「 おまえも男前に成ったで~ 」とお互いに褒め合う やりとりと成った
[ 勇作 ] ・「 そろそろ だんじりの所へ行くか ! 」
啓太は「 ちょっと 待ってて 」と言い 七木家の中に入って行く
土間にはスミおばさんが居て「 かわいい太鼓打ちが出来上がったんね~ 」と声を掛けられたが
[ 啓太 ] ・「 ゆり子姉ちゃんは ? 」
[ スミ ] ・「 父ちゃんとゆり子は もう だんじりの所に行ってる筈やよ 」
啓太は自分の晴れ姿を 真先にゆり子姉ちゃんに見て貰おうと意気込んでいたのだが                              
残念ながら 当てが外れてしまった
[ 啓太 ] ・「 おばちゃんも 後で 僕が太鼓叩くのを見に来てな 」
[ スミ ] ・「 ちゃんと見に行くさけ がんばるんやでー 」
[ 啓太 ] ・「 ほな いってきまーす 」
七木家の玄関を出ると 勇作が声を掛けてきた「 家に なんぞ 用事があったんか 」
啓太は言葉を濁して「 ちょっと 」などと小さな声で答えると                   
そそくさと歩き出し「 早よ 行こう 」と勇作を促す
だんじりの有る場所まで やって来ると
既に 一夫、孝介、雄一の三人が 日頃とは違った緊張した面持ちで 待機している
啓太は周りを見回して ゆり子姉ちゃんを探すのだが その姿を見つけることは出来なかった
だんじりの側の縁台では お神酒を頂いて 顔を赤くした勇作の父ちゃんが
すっかり出来上がっている様子で 周りの大人達と陽気に話し込んでいる
[ 勇作 ] ・「 啓太 キョロ キョロしてねーで 順番通りに並べ ! 」

今年の太鼓の打ち手は 六名が受け持つ事に決まった
先ずは勇作、雄一、孝介が ロング・パートを受け持つのである
啓太と一夫は三人の間に入って 合いの手よろしく 「 ドン、ドン 」と二回打ち鳴らし
しんがりを務めるのは 太鼓の指導をしていた青年団のお兄ちゃんで              
フル・パートと乱れ打ちのアドリブを混ぜて 太鼓の打って行くと言う塩梅である

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やがて 笛や鐘の御囃子のボリームが大きくなると「 やっせ やっせ 」の掛け声と共に
引き手の綱がピーンと張り だんじりは静かに動き出した
啓太たちは 勇作を先頭に だんじりの後部に備えつけられた大太鼓に張り付くように付いて行く
御囃子の笛を吹く人の合図に合わせて まずは勇作が 「 ドンド トット ドンド トット 」・・
「 トントン ドン ドン トントン ドン ドン 」
御囃子の節目に 全員が「 さっさ 」と言う掛け声を上げると
両手に持ったバチを両肩の上に構え 次の打ち手と交代するのである
いよいよ 啓太の順番が回って来た 胸の鼓動は 忙しなく鳴り響き 
足元は だんじりに付いて行くのが精一杯で 肩に乗せたバチが小刻みに震えている
「 ピー ピー ピーヒャララ ピーヒャラ ピーヒャラ ピーヒャララ 」
「 ドン ドン 」 笛の相槌に合わせて 上手く太鼓を叩く事が出来た
「 さっさ 」掛け声に合わせて 最後尾に戻ろうとする啓太の視線に
沿道に居る ゆり子姉ちゃんの姿が飛び込んで来た
啓太は 思わずバチを持った両手を振り上げ「 ゆり子姉ちゃーん 」と叫んでしまう
皆が ゆり子の方を振り返る中 ゆり子は 暫く少し恥ずかしそうにしていたが
「 啓太 がんばるんやでー 」と大きく手を振ってくれた
だんじりは町内を一通り練り歩くと 村外れの氏神神社に 奉納する運びと成るのだが
この神社は 村が管理しており 日頃は無人で 宮司さん さえも居ない
従って 賽銭箱の賽銭と お祭りで集めた寄進の大部分は 神社の修繕費に消えて行ってしまう
神社に着くと 社務所、拝殿 どこを見ても 相当傷みが激しいのが現状である
それでも 今日のこの日の為に 婦人会 総出で草取りをする等の甲斐あって
近隣から集まった そこそこの人出と 社務所の前には 露店が八軒ほど並んでいた
子供達は此処で お役御免と成るのだが 青年団の人達は引き続き落ち着いた御囃子を奏でて居た

「 御苦労さま 」
青年団の団長が 出店で買った物であろう リンゴ飴を携え 子供達に手渡していった
啓太はこの日 母に貰ったお小遣いの百円全て使って リンゴ飴を買う心づもりをしていた為
この 思いがけないご褒美は 飛び跳ねて走り回る程に嬉しかった 
頂いたばかりのリンゴ飴をじっくりと眺め 唾を飲み込み 早速 噛り付いてみた
だが 思いの外 林檎の周りの飴は固く 林檎を味わうまでの道のりを遠くに感じてしまう
それでも何度か 自分の歯をぶつける様に繰り返すと ようやく真赤な飴の一部が剥がれだした
飴の中には赤い林檎が入っていると思い込んでいたが 中身は青りんごが入っており
自分の期待とは違った事に 啓太は少し納得できない表情を浮かべながら
酸味の効いた林檎を噛り取っては 口に頬張った
口の周りを赤く染め リンゴ飴を夢中で食してはいるが 頭の中では次の予定を考えて居た
( 浮いたお金で 何を買おうか )
( よし! 決めた! 先ずは金魚すくいをしよう )
今の今まで 勝手に一人で境内をうろうろしていた癖に 急に勇作の姿を探し出す 啓太であった
露店のくじ引きの前の人ごみの中に 勇作達を見つけると すり寄る様に近づき
[ 啓太 ] ・「 勇作にいちゃん 僕な、金魚すくいするんやけど
                 もし 掬えたら 勇作にいちゃん所の池に入れていい 」 
[ 勇作 ] ・「 ええけど 秋祭りの金魚は 春に生まれたばかりやから 弱いで 」
[ 啓太 ] ・「 それでも 金魚すくいしたいんやー ええやろ 」 
[ 勇作 ] ・「 俺は此処で くじ引きをするから 啓太 独りで行ってこい 」
[ 啓太 ] ・「 うん 行ってくる 」
ようやく 食べ終わったリンゴ飴の串を 露店横のごみ箱に捨てると
しばらくは 金魚すくいをしている子供達の様子を 後ろから観察する事にした
金魚を掬うお玉は モナカの皮の様な物で それを下向きに曲げた針金の柄に刺して有り
勢いを付けて 金魚を掬おうとすれば 簡単に皮の部分が外れる仕組みに成っている
従って 目の前で金魚を掬う子供達の容器の中に
二匹以上の金魚が入っている物は見当たらなかったが 啓太は意を決して 店主に声を掛けた
[ 啓太 ] ・「 おじさん ! 一回いくら 」
[ 店主 ] ・「 一回 三十円で 掬えなくても一匹サービス 但し袋は別で三十円や 」
首に掛けた巾着袋を 徐に取り出すと 袋の中に手を入れて
[ 啓太 ] ・「 はい ! 百円 」
啓太は お玉とお釣りの七十円を受け取り 慎重に金魚を入れる容器を金魚の傍まで動かし
目星を付けた金魚の後ろから お玉を水の中に浸けて行った
金魚は思いの外 簡単にお玉の中に収まり 調子良く容器の中に入れようと手を動かした瞬間
金魚の入ったお玉の皮は 呆気なく 針金の柄から外れてしまった
店主は待ち構えていた様に 間髪を入れず 
[ 店主 ] ・「 僕 金魚は持って帰るかい ? 」「 それなら 袋代 三十円や 」
[ 啓太 ] ・「 う・うん 」
店主は慣れた手つきで 啓太の手元の容器に一匹の金魚を網で掬い入れ 
自分の後ろに有る籠から ビニール袋を取り出し「 はい 三十円 」と手を出して見せる
啓太は 店主のぞんざいで一方的なペースに反発を覚え 押し流されまいと 口を開いた
[ 啓太 ] ・「 僕 あの黒い出目金がええ 」
一瞬の間を置いて
[ 店主 ] ・「 今日の主役やから 特別サービスやで 」と言い
金魚の入った容器を空け 網で素早く出目金を掬い上げると「 こいつで ええか ? 」
[ 啓太 ] ・「 ありがとうー 」と三十円とビニール袋を交換した
一連の流れに不満は残るが 結果としては まずまずである
啓太は 手首に金魚の入った袋の紐をくぐらすと ゆっくりと立ち上がり
勇作達の居る くじ引きの露店へと歩き出した

Photo_5[ 雄一 ] ・「 あー はずれた~ 」
くじ引き屋の前では 勇作達が四人で占拠する様に 声を上げて騒いでいた
[ 啓太 ] ・「 勇作にいちゃん なんかええもん 当てたんか~ 」
[ 勇作 ] ・「 おぅ 啓太か 金魚は掬えたかー 」
[ 啓太 ] ・「 掬えんかったけど 出目金貰うて来たでー 」 「 ほら 」
[ 勇作 ] ・「 約束通り 家に帰ったら うちの池に入れてやるからな 」
[ 勇作 ] ・「 それより 啓太はくじ引きはしないんかー 」
[ 啓太 ] ・「 えーと あと四十円残っているから 父ちゃんと母ちゃんに
               ミルク煎餅二つ買うと 二十円残るから二回くじ引き出来る 」
[ 勇作 ] ・「 啓太の父ちゃん ミルク煎餅 好きなんかー 」
[ 啓太 ] ・「 わからん 」
だけど ミルク煎餅を食べる 父の姿を想像すると なんだか口元から笑みがこぼれる
[ 啓太 ] ・「 くじ引きは 二回出来ればええんや 」
[ 勇作 ] ・「 二回でええのんか 俺なんか この焔硝鉄砲が当たっただけで
                      ハズレ続きで 軍資金が無くなってしもーた 」
[ 啓太 ] ・「 ミルク煎餅は絶対買うから 二回でええんや 」
      「 おじさん くじ引き二つ 」
店主に二十円を差し出して 三角くじの入った箱を見据え 徐に手を伸ばすと
[ 勇作 ] ・「 啓太 箱の隅のやつを狙え 」
[ 啓太 ] ・「 うん わかった 」
アドバイス通りに取り出した三角くじを 恐る恐るめくる啓太の側から 勇作が覗き込む
[ 勇作 ] ・「 おっ! 四等 や 」「 啓太 四等は銀玉鉄砲やでー 」
      「 もう一つの方は どうや ! 」
      「 あー はずれてしもーた 」
やや興奮気味の勇作は「 おっちゃん 四等や 」と言い 
さっさと賞品を受け取ると それを啓太に渡し
[ 勇作 ] ・「 なっ 俺の言うた通りやろ 」と 自慢げに講釈を述べるのである
啓太は 勇作の言葉を聞きながら 店主にハズレくじを見せては 残念賞のガムを受け取ると
呆れ果てるほどにテンションの高い勇作に対し 持ち上げる様に話しかけた
[ 啓太 ] ・「 勇作にいちゃん ミルク煎餅のくじも当ててーな 」
[ 勇作 ] ・「 よっしゃ まかせとけー 」
ミルク煎餅のくじ引きは 箸立ての中の箸に 印が有るか無いかの単純な物であるが
勇作は慎重に目星を付け 二本の箸を引き抜のだが 二本のどちらもが 尽くハズレてしまった
[ 勇作 ] ・「 ちくしょー 」
強気の勇作を 少々調子づかせてしまった後悔が 啓太の行動を淡々とした物にしてゆく
勇作の 未だ興奮冷めやらぬ態度とは裏腹に 然程残念がる事も無く
二十円を払って ハズレ分のミルク煎餅を受け取ると それをティッシュに包み 巾着袋に収め
[ 啓太 ] ・「 勇作にいちゃん お家に帰ろー 」
[ 勇作 ] ・「 う うん 」
[ 勇作 ] ・「 おーい みんな 帰るぞー 」
雄一、孝介、一夫の三人は連れ立って 勇作の傍までやって来ては
[ 孝介 ] ・「 啓太 ミルク煎餅は当てたんかー 」
[ 勇作 ] ・「 聞くな ! 」
三人は顔を見合せると 下向きに顔伏せて「 クスクス 」と笑い出した
勇作はバツが悪いのか 徐々に歩みが速く成り どんどん 先へ先へと歩いて行く
[ 啓太 ] ・「 勇作にいちゃん ちょっと待って~な 」
啓太は 金魚の入った袋の口元を握り 銀玉鉄砲をさらしの間に押し込むと 
小走りで 勇作の後を追った
後に残された三人も これ以上勇作の機嫌を損ねては大変とばかりに 走り出す
やがて 村の家並に近づく頃には 勇作も落ち着きを取り戻し だんじりの話に花が咲いていた
一人また一人と 自宅に戻り 啓太と勇作が七木家の前まで辿りつくと
[ 啓太 ] ・「 勇作にいちゃん この金魚 母ちゃんに見せてから 池に入れていい 」
[ 勇作 ] ・「 おぅ わかった 後でなー 」

啓太は 自宅の玄関の引き戸をゆっくりと開けながら
[ 啓太 ] ・「 ただいまー 」
[ 母 ]  ・「 おかえり 太鼓は上手く叩けたんか ? 」
[ 啓太 ] ・「 うん ちょっと疲れたけど 失敗せずに終わったよ ! 」
[ 母 ]  ・「 そーか~ よかったねー 」
[ 啓太 ] ・「 母ちゃん ! 貰った小遣いで 金魚掬いしたんや 」
      「 ほら見て 」と 母の目の前に 金魚の入った袋を差し出す
[ 母 ]  ・「 出目金やないか 」「 えーと 金魚鉢は無いけど 何か・・・ 」
[ 啓太 ] ・「 いい ! こいつは勇作にいちゃん所の池に入れて貰うから 」
[ 母 ]  ・「 池に入れる前に 暫くは 袋ごと水に浸けて 同じ水の温度にしてやらな
                   金魚がびっくりして 死んでしまう事も有るんやで 」
[ 啓太 ] ・「 そうなんかー !  母ちゃんの言う通りにする 」
[ 啓太 ] ・「 それより 父ちゃんは ? 」
[ 母 ]  ・「 お客さん 帰ったばっかりやから 未だ 仕事場に居ると思うよ 」
啓太は 巾着袋からミルク煎餅を取り出し マッサージ室の襖を音を立てない様 静かに開けると
忍び寄る様に父の後ろに立ち 父の口めがけて ミルク煎餅を差し入れた
[ 父 ]  ・「 むぐぐ 」「 啓太か ? 」
[ 啓太 ] ・「 美味しい ? 」
[ 父 ]  ・「 旨いけど 甘いし 口の中にくっ付く 」と もごもごと言い回しながら
啓太の頭に手を伸ばし 頭の上に手を置くと そのまま立ち上がり
ミルク煎餅を口に銜えたまま 居間へと歩き出した
[ 母 ]  ・「 お父さん 何銜えてるの 」
[ 父 ]  ・「 お茶・・・ 」
[ 母 ]  ・「 ハハ ハ ええもん貰ろうたんやね 」
[ 啓太 ] ・「 母ちゃんの分も有るでー 」と ミルク煎餅を母に差し出した
[ 母 ]  ・「 ありがとう 」「 お父さん 今 お茶入れるわな 」
      「 啓太も もう 着替えとき 」
[ 啓太 ] ・「 金魚が アップ アップしてるから 先に池の中に放してくる 」
母の言葉を尻目に 自宅を飛び出した啓太の本当の思惑は別に有った
ゆり子ねえちゃんに 自分の晴れ姿を 改めてしっかり見て貰いたかったのである
啓太は 七木家の小さな池に 金魚の入ったビニール袋を そのまま水の中に浸けると
すぐさま 土間に入って行った 土間から覗き込んだ居間の中には
スミおばさん ゆり子ねえちゃん 勇作にいちゃんの三人が見て取れた
本命は ゆり子ねえちゃん なのだが 啓太は少し恥ずかしさを覚え
[ 啓太 ] ・「 勇作にいちゃん 金魚 持って来たから池に入れてええか 」
[ 勇作 ] ・「 啓太 未だ そんな恰好しとったんかー 」
勇作は既に 化粧も落とし 普段着に着替えて仕舞っていた
ゆり子が口を開いた「 啓太 勇ましくて 可愛かったよ 」
啓太は ゆり子のこの一言に 照れながらも舞い上がってしまう 
天にも昇る様な夢見心地の高揚感に包まれ 胸の高鳴りを抑え切れない そんな囁きであった
[ 勇作 ] ・「 金魚は 何所にあるんや 」
勇作の声に 要訳 現実に引き戻された啓太は「 今 池の中に袋ごと浸けて来た 」と答える
[ 勇作 ] ・「 それなら 今から行って 池の中に離してやろう 」
[ 啓太 ] ・「 うん 」
二人は連れ立って表に出ると 早速 池の傍まで遣って来ては
勇作が袋から出目金を池の中に放つのだが
黒い出目金は池の深みに入ると もう何処に居るのかも判らなくなってしまった
[ 啓太 ] ・「 あ~ あ~ 赤い奴にすれば良かった 」

 

 

 

 

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