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2012年6月24日の1件の投稿

啓太の一日 ( 柿の実 )

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啓太が隣の枝に乗り移ろうとすると
バキ、バキ、バキ
行き成り 柿の枝を数本へし折り 地面に落ちてしまった
柿の木は 幹自体はパーシモンとして
          ゴルフのドライバー・ウッドに使われる程硬いのだが
枝はとても折れやすい為 体重の軽い 啓太でさえ この始末である
「 あーんっ 勇作兄ちゃん 首、首ん所がヒリヒリする 」
「 啓太、だいじょうぶか? 」
勇作が 啓太の首に 目を遣ると 啓太の襟元が赤くミミズ腫れに成っていた
「 こりゃー イラに刺されてしもぅたな 」
「 イラって 何なん 」
「 イラガの幼虫で 黄緑色の毛の生えた 毛虫の事や 」
「 体に 細かいとげとげが有って そいつが刺さると
      ムチャクチャ 熱い様な痛さと 痒みが有って 辛抱たまらん 」
「 ほら、啓太の折った枝にも イラガの繭が付いとる 」
「 この小さい ウズラの玉子みたいな繭から 蛾の成虫が出て来るんや 」
「 なんとかして~な 」
「 冷たい濡れタオルを当てて しばらく辛抱するしか無いなー 」
「 今、タオルを貰ろうて来てやるから そこでしばらく休んどけ 」
しばらくすると 勇作がタオルと竹竿を持って やって来た
「 ほれ、これで冷やしとけ 」
冷たいタオルは 幾許か 啓太の気分を和らげた
「 勇作兄ちゃん、その竹竿は 何なん? 」
「 これか これは 先の方に木が挟んで有るやろ
            ここ隙間に柿の枝を挟んで 枝をへし折るんや 」
「 まあ 論より証拠 そこで見てろ 」
勇作は 起用に柿の実の手前で枝を折り 次々と実を落としてゆく
「 そんなんやったら 最初っから使えば良かったのにー 」
「 いや、これはこれで 厄介な事に
       落とした所が悪ければ 実が潰れてしまうんや 」
「 そやから 出来れば 梯子を使って取った方がいいんやがな 」
「 まっ どっちにしても イラが落ちてきたら 俺も刺されちまう 」
やがて 用意して有ったカゴから 溢れんばかりの柿の実が取れると
カシュ、カリ、カリ、 もぐ、もぐ
「 啓太も 食うか? 」「 うん 」
啓太はカゴの中から 一番大きな実を選んで 噛り付いた
カシュ、・・・ブベッ 「 じが~い 」
「 あははは、啓太、渋柿食っちまったのか 」
「 此処に有る 先の尖がった形の柿は 全部渋柿やでー 」
「 この小さくて丸こい奴が 甘柿や ほら 食ってみい 」
カシュ、カリ、カリ、 もぐ、もぐ「 うん、甘いや 」
「 勇作兄ちゃん、なんで 渋柿まで 取るんや 」
「 これはこれで 後で 皮を剥いて干し柿にすれば
                   甘くて美味しいぞー 」
「 うん、僕も 干し柿は大好きや 」
「 只、干し柿は 中々直には食えんからなー 」
「 俺が小さい頃に 待ち切れんで
     干し柿をつまみ食いした時は 口ん中が渋で一杯になりよった 」
「 勇作兄ちゃんも 食いしん坊 やったんや 」
「 そゃな 」「 ははははっ 」

 

 

 

 

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